今から10日前に島野修さんが亡くなった。68年にドラフト1位で巨人に入団。しかし、投手として思うような成績を残せず引退、その後は阪急のマスコット「ブレービー」として球場の盛りたて役に回り、長期にわたって活躍したことで知られるひとだ（本日付朝日新聞の「EYE─西村欣也」の囲み記事が詳細を伝えている）。
島野さんを一度だけ見たことがある。私が中学1年生のときだ。潮田中学校の野球部に入った私は、いつものように放課後の練習に参加していた。そこにひとりの高校生がバッティングピッチャーを務め、2，3年生の相手をしていた。もちろんそのときそのひとが誰なのか知る由もない。あとで上級生から知らされたのである。
潮田中学のOBで、強豪・武相高校に進学していた。この1年後にはエースとして「夏の甲子園」に出場し、翌年の夏も神奈川代表として甲子園のマウンドを踏んでいる。これだけの活躍だから、おそらく中学生の相手をする暇があったのは高校入りたての1年生の時期しかなかったのだろう。それ以降、島野さんが練習に来た記憶は私にはない（ただ私が憶えていないだけかもしれないが）。
島野さんとは個人的に話をしたわけでもなく、ただ野球部の先輩後輩というだけの関係なのだが、59歳での死出の旅は早すぎる。島野さんの野球の恩師（つまり私にとっても恩師）・中村泰則先生（元潮田中学校校長）がご健在なのだから、まだまだ活躍して欲しかった。
《訂正》島野さんが潮田中学校出身というのは私の思い違いであることが判明。元巨人の柴田勲を育てた師が島野さんを見出したというから、もしかして蒔田中学校かもしれない。なお、潮田中学校野球部で私が３年次、２年生で唯一レギュラー入りしていたのが金島正彦である。後年、島野さんと同じ武相高校に進学した後巨人に入団している。
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