5日、安全保障関連法案を審議する国会の場で、そもそもこの法案は憲法9条に違反する、との判断が3人の憲法学者によって下された。それを受けて菅官房長官は「違憲としない著名な憲法学者もたくさんいる」などと発言、安保法制は憲法違反であるとの指摘を一蹴した。
なんという傲慢発言だろう。そういえば、官房長官に就任してからめっきりと悪人ヅラになった菅義偉はとうとうそこまで言い放つようになったか。大事な国会の場に参考人招致された自民・公明側の憲法学者までが違憲であるとした見解は重すぎるくらい重くはないのか？それならなぜ合憲とするたくさんの憲法学者の中からひとりを選ぶことができなかったのか？
合憲とする憲法学者などたくさんいるはずはないのである。政治家は平気で嘘をつくから嫌になる。「他国の仲間が攻撃されたら、日本も参戦し応戦できる」という集団的自衛権が憲法違反なのは、この審議が本格化する前から多くの人々に指摘されていた事実。それを一切合切無視して、アメリカ側に良い顔を見せようと、拙速かつ強引に法案を押し通そうとなりふり構わずの体なのである。
子どもの頃から法律は守らなければならないと、私たちは教わってきた。ましてや憲法はさまざまな法律の大元、根幹である。それを尊ばず、ペテン師よろしく国民を欺こうとする安倍晋三率いる自民党政府。あくまでも我が国は立憲主義をとる法治国家なのだから、国家の長たる安倍首相が憲法違反していいはずもないが、安倍は何があろうと強行突破していく腹積もりであろう。
国会議員の年収は３千万円をはるかに凌ぐという。その超高額所得者たちの中の74人が「資産ゼロ」として資産公開した。またまた嘘である。そんなわけないだろ。新人議員ならまだしも中堅ベテラン議員が「資産ゼロ」と言って誰が信じる？
きっと親族名義にしたり、公開不要な普通預貯金に多額の資産が積まれているにちがいない（だいたいなぜ普通貯金を公開から外すのかがわからない）。どうしてそんな姑息な嘘をつくのか？実はその姑息な嘘の裏側にもっと大きな嘘が隠されているのではないかと疑いたくなる。
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