台風が去ってからグッと涼しくなり、過ごしやすくなった。半そで姿だと朝夕はかなり寒くさえ感じる陽気だ。しかし、あの台風で自然が相当破壊されている。
横浜市本牧公園にある壁打ちテニスコート上の大きな柵が折れ曲がって、壁打ちテニスができなくなった。鶴見区三つ池公園内噴水近くの大きな木が倒れ、歩行が一部できなくなった。さらに、川崎市生田緑地の駐車場後方の木が折れ、展望台の巨木も折れた。台風15号の爪痕はすさまじいものがあった。いずれもジョギング中に馴染みの場所で私が見た惨状である。
都会生活は便利だが、喧騒でいろいろな危険が潜んでいるから、田舎生活のほうが老後には穏やかで静かに暮らせる、とは私のとんでもない誤解だったかもしれない。というのも、最近の実情を見る限り、自然災害が酷過ぎるからだ。地震はもとより台風によって、川や海やダムの決壊・氾濫で家は水浸しになったり、山の土砂崩れで家が押しつぶされたり流されたりして、更に言えば、田舎に行けば都会より原発が建設されている地点に近づくから、放射能にも晒される危険性も出てくる。これじゃあ、よっぽど都会の暮らしのほうが安全度は高いように思えてしまうではないか。
海や山の近くに暮らせば暮らすほど、近年の異常気象による自然災害の被害者となる確率が高くなるのでは、と心配し出した田舎ののんびり生活にあこがれる自称「都会人」の私は、やはり都会の雑踏のなかで孤独死を迎える定めなのだろうか。いや、ちょっと待てよ。沖縄は台風の通り道だし、地震もあるが、最近大きな被害を受けたというニュースは聞いていないぞ。日本一安全で長生きできる県、それは沖縄？うむ、待て待て。米軍がらみでテロや戦争があったら、真っ先にやばそうなのが沖縄だ。沖縄の米軍基地問題は好転する兆しもないまま、無批判にノンポリの「都会人」が引越してきても、沖縄県民はいい迷惑だろう。
今の日本、いったいどこでなら最も安全に暮らせるのだろう？誰か教えてください。
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