まずフィギュアスケートNHK杯。男子の高橋大輔選手の滑りは前回のカナダ大会に比べ、格段に質が向上しており、観ていて気持ちの良い内容だった。あとは4回転の成功率を高めることだろう。高橋選手は以前より爽やか度を増しているのが好印象だ。
注目の浅田真央選手は、おそらく佐藤コーチの指示だろうけど、スケート全体のレベルアップを図ってきた印象。トリプルアクセルに依存気味だったスケート構成が変わり、3回転半がなくても、かなりのレベルで勝負ができる滑りを目指した内容のように感じられる。5種類のトリプルジャンプを揃えて跳ぶなど、過去の浅田選手には観られなかった点だろう。さらに一歩進めて、キム・ヨナ選手のように3回転＋3回転ジャンプを要素に加えると演技に厚みが加わるにちがいない。ロシア大会も楽しみな浅田選手だ。
いやあ、鈴木明子選手が素晴らしかった。ジャンプの質が非常に高く、正直驚いた。年齢的には五輪後引退してもおかしくなく、私自身一線を退くものと思っていた。でも、鈴木選手は安藤美姫選手に代わりうる出来映えを見せてくれた。今後の滑りに注目したい。
サッカーのW杯アジア3次予選「日本対北朝鮮」は内容として極めて物足りなかったものの、北朝鮮チームがいかに日本戦にかけていたか、その意気込みは充分に伝わる試合だった。頭越しにテポドンを飛ばしたり、平気でよその国の人間を拉致してくる国で試合するのは、本当に命がけである。まずは日本チームが勝たなくてよかったと思うべきだろう。勝っていたなら、ピッチ、およびスタンドにいた日本人は果たして無事に日本の土を踏めたかどうかわかりゃしない。いや、彼らをひとまず帰したとしても、日本人というだけで、報復的に日本のどこかで誰かが拉致されちゃったかもしれなかった。
日本チームにとってこの敗北は痛くも痒くもないのである。プライドの高い朝鮮のひとたちが地元で憎き強敵・日本に勝利し、幸せな気分になって、日本人に八つ当たりしないで済むなら、それにこしたことのないゲームだったと思うべきだろう。
でも、あえてひと言。内容がヒドすぎないか！あそこまでやられっぱなしはないだろう！負けてもいいから、もっと意地を見せて欲しかった。
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