ここ2，3日、地元の川崎区がテレビのワイドショーに盛んに取り上げられた。警察の不手際で凶悪犯人が川崎区にある横浜地検川崎支部から逃走、ようやく今日、横浜市内で確保、逮捕された。
この杉本裕太容疑者は私の元同僚が高校1年次に担任をしていたようで、県立KK高校を1年で退学したとの話。関わった教師たちは胸がチクチクする思いでニュース報道を見守ったことだろう。
東京都知事選がまもなく公示される。前回に続き宇都宮健児日本弁護士連合会前会長が立候補を表明した。有名な人権派で脱原発を推進する宇都宮は後出しジャンケンが有利に働く都知事選にあって、いち早く手を挙げた潔い人物だが、いかんせん地味で今ひとつ花がない。残念ながら今のままでは都知事にはなれないだろう。といって、舛添要一元厚生労働大臣の政治手法は負け戦はしない日和見主義だから、まったく信用できない。ただし、こけおどしがいちばん得意なタイプなので、都知事の座にはいちばん近いと言えよう。
今取沙汰されているのが細川護煕元首相。「昔の名前で出ています」の細川に対して、えっ、いまさら、と正直思うけれども、一石投ずる役割としては、まっ面白いか。でも上野千鶴子が出るともっと面白いんだけどね。
近藤誠の『医者に殺されない47の心得』が村上春樹作品に次ぐベストセラーになっている。その数100万部を超えたという。凄いのひと言である。製薬会社や医師会が青筋をたてて怒り出すような内容だが、権威や金に目が眩む医療従事者が多い中で異端児・近藤誠は医療ではなく、本で収入の道を切り開いたようである。
この本、100パーセントそのまま信じるかどうかは別にして、医療が金儲けの道具になっているとの指摘は間違いない。日本人は医者の言葉を信じ過ぎであり、薬に頼り過ぎである。医療行為を受け入れるかどうかは、医師ではなく自らの判断で決めるべき時代と認識したい。そのことを端的に示した近藤という異教徒のバイブルが『医者に殺されない47の心得』である。
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