今月16日（金）午後1時45分、川崎市立井田病院にて転移性直腸がんのため父が長逝の途につきました。享年78歳。葬儀は19、20日に近親者のみで行いました。
前日の15日に入院先から一時帰宅して、簡単にメモした文章は次の通り。
ここ数日で父の容態が急変、今朝実家に行き、寝室で息を荒げている父親の姿を目にするや、救急車を要請。5分ほどで到着した救急隊員に事情を説明し、主治医のいる井田病院に搬送してもらう。昼前におおよその診断結果が出て、若い救命救急担当医から病状の説明を受けた。
肝臓から腫瘍が肺に転移、多臓器不全を起こし、全身状態が悪く重篤であるという。
ここ数日の治療の成果と父の生命力の強さを願うばかり。
しかし入院2日目、ロウソクの火がふっと吹き消されるように静かに息をひきとりました。
ただただ驚きの一言です。ここまでがんが進行していようとは。身近で看ていた私にとって、がんよりも認知症の進行のほうがよほど心配でした。残念無念不覚の至りです。
皆さんにはいろいろと相談に乗っていただいたり、励ましのお言葉をいただいたりしまして、本当にありがとうございました。心よりお礼申し上げます。
父は頭脳明敏、質朴剛健な逸物でした。電気工事士として質の高い仕事を多く成し遂げました。惜しむらくは、60歳前に早々と引退してしまったことです。その確かな知識と経験に裏打ちされた技術を後進に伝えて欲しかった。母を亡くしてからは孤独を酒で紛らわすような生活でした。でも、パートナーのいない老後の寂しさは私にもよくわかります。人生観も価値観も違う親子でしたが、妻に先立たれた哀切は共通する感情でした。
父に「ありがとう」の感謝の言葉を捧げ、心から冥福を祈ります。
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