先日川崎区遠藤町を歩いていると、川崎信用金庫前で若い女性行員が防刃チョッキをまとい、鋭い視線を四方に配っている姿を見た。驚いたことに右手には木刀が。少し離れて、もうひとり年配の男性行員が行内駐車場に出入りする車道に立っているのに気づいた。おそらく現金輸送車の到着を待っている様子で、その行員も防刃チョッキと木刀で武装していた。
この信金はその昔散弾銃を持った男に行員（守衛？）を撃ち殺された過去がある。だからだろうか、現金輸送車の警護に木刀とは実に物々しい。防刃チョッキにカラーボールか警棒を片手に持つといった格好を私はこれまで目にした程度である。先の女性行員など、その眼光の鋭さから剣道部出身かと思わせる空気感が漂っていた。とうとう銀行にも体育会系女子が進出する時代になった！？
今や街の至る所に防犯カメラが設置されているが、防犯カメラに「防犯」する力はない。犯行後の加害者捜査・逮捕には役立つにしても、犯罪等による被害の未然防止にはならない。大阪府寝屋川市の中１殺人事件がいい例だ。結局、前出の信金のように、私たち一人ひとり、わが身は自分で守るのが究極の「防犯」なのかもしれない。といっても、木刀を持って歩いていたら、自分が逮捕されちゃうかも。
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