ピエール瀧（51）がコカインを摂取したとして逮捕され、その影響がテレビ、ＣＭ，映画などに及んでいる。
中止や差し替えが相次ぐ中、『麻雀放浪記2020』はそのまま公開上映するという。これには賛否の声が予想されるが、今のところ「作品に罪はなし」との理解を示す声が優勢のようだ。
ピエール瀧の演技力には定評があった。私も『凶悪』を観たとき、その迫真の演技─その凶悪ぶりに恐怖を通り越して、不気味さが全身に走ったことを憶えている。今後あの強烈な個性を発揮する場は与えられないかもしれない。だが、犯した罪に真摯に向き合い、しっかりと償ったら、再出発の機会を与えてもいいのではないか。
罪を憎んで、人を憎まず、から考えれば、ミュージシャンであり、役者としてのピエール瀧の全存在を否定・抹消するのは行き過ぎのような気がする。ただそれもこれ以後のピエール瀧の淀みない誠実な取組み方次第だろう。
ピエール瀧は奇しくもお釈迦様と同じ4月8日生まれ。これを機に、物欲にまみれた世界から解脱し、澄み切った精神性を涵養すべく、心の鍛錬を積んで欲しいと思う。
メジャー開幕戦としてマリナーズ対アスレチックス戦が東京ドームで実施されている。同じカードで2008年に娘と観に行ったのが懐かしく思い出される。ちょうど今、テレビで第2戦が実況中継されており、イチロー選手は3打席目を見逃し三振に倒れ、3打数ノーヒットの結果となった。
打席に立つイチローは以前より小さく見えた。顔の精悍さや眼光の鋭さは際立つものの、体全体が小さく細く見えるのは私だけなのだろうか。イチローには50歳まで続けてほしいと思っていたが、もはやそれは叶わず、引退がもう間近に迫っているのかもしれない。
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