辺野古移設に関する沖縄県の県民投票が実施され、その結果、反対票が72パーセントを占め、改めて政府へ移設反対を突きつけた。しかし、安倍政権はこの投票結果に何ら法的拘束力はないとして、従来どおりの移設計画を進めていく考えであることを公けにした。
法的根拠を持ち出す以前に、県民の意思が何よりも大切だろうが、安倍政治にとって、政府の意に沿わない人たちは日本国民と見做さない（つまり「非国民」と見做す）ようだから、「あの人たち」の意思などどうでもいいのだろう。一方、安倍は「沖縄の人たちの基地負担を解消しなければならない」とお為ごかしを言う。この総理は2枚舌どころか、3枚でも4枚でも使える厚顔無恥な冷血漢なのだ。
再度、県外移設、国外移設の可能性を検討し、辺野古の海を守ることが安倍政権存続の道、と考える与党政治家はいないのだろうか。もはやここまで自民党が傲慢な政治集団と化しては、やはり選挙で鉄槌を下すしかあるまい。ただ、この沖縄の苦悩のありようを見ても、所詮他人事としてしか思えない国民が多いようでは、選挙も当てにならない。政治をみれば民度がわかる、とはよく言ったものだ。
自民党の独裁政治に楔を打ち込む政治家の登場など期待薄だが、沖縄県民と呼応し、全国の草莽たちが辺野古移設反対の鬨を上げ、安倍政権を揺さぶっていく必要があろう。
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