新型コロナウィルスの報道が日々過熱する一方である。いったん重症化すると有効な治療薬がないため、死に至る危険性が高く、中国・湖北省では今や1日に100人規模で死者が出ており、死亡者総数は1,000人を越えた。現段階での致死率3パーセントが今後の感染の拡大でどう推移するか注視せねばなるまい。
医療関係者によると、この新型ウィルス、50歳以上が要注意、65歳以上はハイリスクがあるという。ともかく、他の疾病と同様に、抵抗力・免疫力を下げないよう、よく食べ、よく運動し、よく寝る、しか手はない（子どもかい！）。
今月上旬に石川県金沢市に行って来た。約10年ぶりだろうか。その時は中学生の娘を連れて、京都から福井、金沢、長野に抜ける夏のドライブ旅行だった。
今回は友人と北陸新幹線による金沢散策の旅を実行した。天候は雨が降ったり止んだり、霙混じりの雨かと思うと晴れ間が顔を出すといった目まぐるしく変わる空模様だったものの、バスやタクシーは使わずに、市内を徒歩で各名所を巡った。
市内を歩いていると、金沢のまちづくりのコンセプト─脈脈と受け継がれる歴史的建造物が現代生活環境の中で息づく「歴史ある街・金沢」であることが明確に伝わってくる。それに相応しい調和の取れた町並みとゴミひとつない清潔感のある舗道は、歩いていて実に清々しく心地よかった。
加えて、生活臭が漂うグリーンネットが掛けられたゴミの小集積場を一切目にせず、都会では当たり前のように設置されている自動販売機もほとんど見かけず、金沢の行き届いた、ある種来客への「おもてなし」を強く意識させられたしだいである。
色鮮やかな金沢おでん、繊細な甘みをもつ加能蟹、豪快な海鮮丼など、「金沢グルメ」も堪能し、2泊した金沢は私のようなシニアにとって極上の旅先であった。最後に、金沢の人たちは人懐っこい世話好き人間だから、余計なお節介と煩わしく思わないように、ね。
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