いよいよゴールデンウィークならぬ「ステイホームウィーク」が始まり、日本人の真価が問われる時を迎えた。ここをグッと堪えて「ステイホーム」出来るか否か。どうも現状を見る限り、自分は感染しない、と根拠のない自信を持っている人が多そうで、「人との接触8割減」など単なるお題目で終わる気がしてならない。
パチンコ店前に行列が出来ているサマを見ると、本当に危機感・緊張感がないんだな、と嘆息し、絶望的な気持ちにさえなる。また、女優・岡江久美子を始めとしてPCR検査を早期に受けていれば、生存できたかもしれない人たちが次々と落命している事実を知るにつけ、悲しみ以上に怒りが込み上げてくる。遺族が法に訴えてもおかしくない事案ではないか。救える命を救えない日本の実情はまさに「医療後進国」だ。早急にPCR検査をやれ！とただただ言いたい。
今なおPCR検査が広範囲に実施されない現実では、都や国が毎日発表する感染者数など、一喜一憂するデータといえるのだろうか。野放しになった無症状の感染者がウジャウジャ街中を彷徨している実態が数値化されない限り、感染爆発している恐怖感など抱くはずもなく、所詮他人事として不要不急の外出を自重するわけがない。台湾、韓国、ドイツのように、初期からPCR検査を積極的に実施するべきだったが、今からでも速やかに検査態勢を設けるべきだろう。
と言い続けてどれほど経ったか。我が国の最大の悲劇は危機管理能力の低いリーダーしかいない、という点だろう。目配り、気配り、金配り、さらにごますりと忖度に長けた人間がトップに立つ横並び社会のシステムでは、理念、哲学、論理、科学、倫理を高次元に内包した人物など非常識な「変人」として扱われ、指導的立場につくことはまずない。高い理念や倫理性とは縁もゆかりもない、私利私欲しかない政治家を何と呼ぶか。国民の寄生虫、穀潰し、税金泥棒、という。
ともあれ、怖いのは連休後であろう。どれほどの死亡者が出るか。実態も解らず、5月6日以降に「非常事態宣言」を解除すれば大変なことになる。緩めれば、感染者は莫大に膨れ上がるだろう。いつなんどき我が元に死神が訪れてもおかしくない事態となる。命を守るために、それこそ1年ぐらい部屋ごもりしなくてはなるまい。まるでナチスの手から逃れようとアパートにこもったアンネ・フランクだね。こっちは６７のただのジジイだけど。
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