岸田首相の政治的求心力が底をつきつつある。しかし、今のわが国の政治状況は誰がトップに立とうが、根元が腐っているから、今後の変化・成長・発展を残念ながら期待できない。政治を監視するマスメディアも「権力者」への悪しき忖度ゆえか、根腐れを生じてきている。ジャニーズ、宝塚、小池都知事の学歴詐称等、各問題へのマスコミの追及の甘さを見れば一目瞭然だ。
パレスチナとイスラエルの火の手が治まらない。ヒズボラがイスラエル攻撃に参入したとの報道があり、被害拡大が心配されるが、イスラエルはいい加減ハマスへの報復攻撃を止めて、中東の平和と安定を大局的に考え、イスラエルの中東におけるリーダーシップをもっと高めていくほうが国益に結びつくのではないだろうか。このまま子供を多く含む一般民を殺戮すれば、イスラエルは国際世論から非難の集中砲火を浴び続けることになる。
人間、目の前のできごとに気をとられがちだが、常に大きく全体を見回す中から物事を捉え直すことが重要であろう。長く生きてきても、経験則では埋められないものの見方と理解の仕方がある。平凡がゆえに近視眼的分析と解釈が当たり前になっているけれども、直前の現象に右往左往せず、時間と距離を置きながら、冷静に先々を見透し、自身が思い描く全体像から演繹していく必要性を、恥ずかしながら古希を過ぎた年齢になり、あらためて痛感している。
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