卓球の世界選手権団体戦が韓国釜山で実施されている。そして、今夜がいよいよ決勝。惜しくも男子は準々決勝で中国に敗れ、決勝に駒を進めたのは女子のみとなった。相手は同じく宿敵中国である。ここ何年も中国の後塵を拝し、万年2位状態にあるが、今夜は、新星・張本美和を擁し、絶対王者にどこまで立ち向かえるか、卓球ファンのみならず国民的大注目の一戦となろう。
オーダーは、通常であれば早田、平野、張本だろうが、中国選手との相性、現在のコンディション等、総合的に判断して決定するから、さあどうなるか。今大会では伊藤が切れ味鋭いプレイをして、好調さが窺えるけれども、先発には選ばれないだろう。声援、激励、助言等のコーチ役に回ると思う。私なら今夜のオーダーは、香港戦と同じ張本、早田、平野とする。中国ナンバー１エースの孫に若い張本が挑戦し、勝利を得れば、敵側のダメージは計り知れず、日本チームに勢いが増し、中国側はバタバタするにちがいない。そうなればこれ以上の見ものはないと思うがいかがか。
中国勢は孫、陳夢、王（ワン・マンユ）のオーダーでくるのではないか。本来なら、世界ランキング2位の王（ワン・イーディ）が先発2番手として選ばれるだろうが、日本選手との対戦成績がわずかに悪いことから、マンユ選手が出てくる気がする。各選手とも穴が少なく、体力、技術、メンタルに優れる。ラリー力もあるので、日本側としては、何とかサーブで崩して、勝機をつかむことだろう。
中国選手の壁は高くて厚い。これまで、日本選手が何とか粘り、終盤８、9点まで競っても、ここぞという決定力の差で、勝利をスルリと逃してきている。ここはやはり、今いちばん勢いのある15歳の張本に期待がかかってこよう。経験のなさをカバーする、卓球のＩＱが高いと言われる張本が、どこまで中国選手と戦えるか、決勝戦最大の見所となる。
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