ウィンブルドンに出場しているクルム・伊達公子の試合をテレビ観戦した。英国のケイティー・オブライエンに6-0、7-5のストレートで15年ぶりの勝利を収めた。
久しぶりに見る伊達は上半身の逞しさが目を引いた。筋トレをかなり重視・強化している証拠だろう。世界で戦うには技術だけではなく、パワーとスピードがなければ通用しない。3年前から現役復帰した40歳の伊達の努力は言語を絶するすさまじさにちがいない。
伊達のプレイは相変わらず多彩だ。前後左右によく動き、スピンありスライスあり、時折サーブアンドボレーも見せてくれた。最大の武器であるライジングショットも健在で、オブライエンの強打を見事に封じていた。ただ、伊達の若い時分にも感じたことだが、ファーストサーブにもっと威力がほしい。ファーストサーブの入る確率は高くても、何本もブレイクされてしまうのでは試合の主導権をなかなか握れない。
勝利後のインタビューで、伊達は淀みなくゲームの感想を述べていた。誰かに似ていると思って聞いていたが、柔道の田村亮子だった。コメントのまとめ方、表現方法が共通している気がした。
さて、今後の「アラフォーの星・クルム伊達公子」の活躍もさることながら、なんといっても、今が旬の錦織圭の活躍だろう。1回戦のヒューイットを倒せるか、注目だ。
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