歳をとると、怪我の回復が想像以上に遅い。若いときならば、2,3日で回復軌道に乗るのだろうが、右ひざと左ひじを痛めてから既に10日以上経過するにもかかわらず、回復軌道に乗っていないのが傷の痛みや腫れでわかる。こうなったら、あせらずじっくり付き合うしかないと、もはやあきらめの境地。
自民党の総裁が決まった。安部晋三元首相が選出されたが、消費期限がとうにすぎた新総裁では国民からの多数の支持は望めまい。そもそも派閥力学で選出するような何の反省も改善もない旧態依然たる自民党の体質は噴飯もの。また、総裁選前の各立候補者たちの演説は、従来の耳障りのよい絵空事のオンパレードで、聞くに堪えないシロモノだった。民主党も自民党も地盤沈下して、もう再浮上してこなくて結構だけれども、取って代わるのが2枚舌どころの騒ぎじゃない橋下徹大阪市長（維新の会代表）では自民党以上に日本の将来、子供の将来が不安でしょうがない。
この橋下、弁護士だけに口八丁手八丁で聴衆を扇動するのが巧みだが、政治信念がどこにあるのか、さっぱりわからない。以前、府知事選に出ることは絶対にないと言っておきながら、平気の平左で出馬し当選した男だ。原発ゼロと言って、その舌の根が乾かないうちに原発支持に回るなど、橋下にとってはブレもパフォーマンスのひとつなのか、オチャノコサイサイ、屁のカッパである。
女性問題を見ても、謝るのがうまく、黒を白とも、白を黒とも大衆を丸め込む才能だけはすごい。でも、評論家の大宅映子ではないけれど、この男は信念がない分、我々をどこへ連れて行くのかわからない恐ろしさがあり、最後にはみんなを道連れに自爆してしまう危険性があるかもしれない。
しかし、政治的に埋没しっ放しの共産党と社民党に橋下を止める気概も腕力もない。そして他の党は推して知るべし。橋下の顔色をうかがい、政治家としての矜持すら失っているから、期待は抱けない。私が望まない総選挙の結果が今から目に浮かぶようだ。
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