参院選の開票が昨夜全国各地で行われ、事前の予想通り自民党の大勝に終わった。この結果、衆参両院での過半数を占めた自民党の一党独裁体制が磐石のものとなった。
自民党に一矢を報いたのは、沖縄で地元政党から出た糸数慶子が議席を守ったこと。自民党が選挙区で議席を取れなかったのはこの沖縄と岩手だけだった。
神奈川県の選挙区は最後まで共産党の畑野と民主党の牧山の間で残り1議席を競ったが、連合神奈川という大きな組織票を持つ牧山がからくも逃げ切った。社民党とみどりの風に票が分散しなければ畑野は勝利できただけに、ちょっと惜しい落選となった。予想以上に、公明党新人の佐々木さやかが強かった。神奈川県における創価学会の組織力の強さをみせつけた観がある。
今回の選挙で共産党は反自民の受け皿となったものの、共産党がいくら議席を伸ばしても、おそらく野党との共闘のリーダーになりえないだろう。共産党は政界の「斉藤さん」のようなもので、孤立している存在だからだ。今後は他党・他派との連携をもっと深めるべきだろう。
東京は大都市だけに顔ぶれが一様にならなかったのはよかった。過激な脱原発派・山本太郎がよくぞ当選したと思う。脱原発の旗手として今後さらに注目を集めるだろう
投票率は52バーセント弱で戦後3番目の低さだという。ネット選挙の高まりが伝えられていたが、かろうじて50パーセント台を維持したにすぎなかった。本質的に政治はまだまだ日本では他人事なのだろう。
軍備拡張、国防軍発足、憲法9条改悪、思想教育推進、富裕層への優遇、貧富の格差拡大、二極化激化など、、犯罪者が町中にあふれるような荒んだ世の中にならなければいいのだが…。
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