今月末、父が入院し、3度目の手術を受ける。今度は肺だが、直腸や肝臓のときと違って、内視鏡手術で済むというから、体への負担は軽そうだ。問題は術後の容態がどうなるか。肺炎など併発しやすくならないか、気にかかるところ。肺機能のトレーニングはしばらく欠かせなくなるかもしれない。
『二郎は鮨の夢を見る』（2011年製作、デヴィッド・ゲルブ監督）をゲオでレンタルして観た。料理評論家の山本益博と「すきやばし次郎」と同じくミシュラン3つ星寿司店「水谷」の主人のコメントが対照的でチョット面白い。85歳の現役寿司職人である小野二郎が創り出す寿司を同世代の高齢者なら誰しも一度は口にしたいだろう。最低料金3万円と言われても、冥土の土産と思えば高くない。この映画を観た高齢者たちは喜んで予約するに違いない、そんな気がする作品だった。
ところで、映像の中の二郎さん、寿司へのこだわりは凄いけれども、その他は意外とざっくばらんな性格であることがうかがえる。また長男の禎一（よしかず）さんは1500万を超えるアウディRS6を所有しているところから相当の車好きであることも。この親子もある意味好対照。小野二郎という比類なき名人の亡きあと「すきやばし次郎」がどうなるのか、まことに興味深い。
フィギュアスケートのアメリカGP大会をテレビ観戦した。町田樹選手が優勝し、ソチオリンピック男子代表の1番手に名乗りを上げた。今後のグランプリ大会がますます楽しみになった。不調続きの小塚崇彦はオリンピック出場にイエローカードが突きつけられた。
一方、女子では浅田真央が頂点に立った。残念なのはフリースケーティングで冒頭のトリプルアクセルを失敗した後、3回転＋3回転のコンビネーションをやらなかったこと。スケートでは転倒は付きものでやむを得ないと割り切り、次のジャンプに集中し、チャレンジしてほしかった。毎度ながら松岡修三のコメントは本当にあつくるしい。調子がいい、技術的にすばらしい、を連呼し、勝利を確信する（させる）ようなコメントをこれでもかと連発する。常に成功と失敗は隣り合わせにある。浅田真央の演技に失敗はないような煽る発言は慎むべきだろう。松岡はコメンテーターではなくプレイヤー（ないし現場指導者）タイプであるとつくづく思う。
最後に、アシュリー・ワグナー選手（USA)のショートプログラムは一見の価値あり。お奨めします。
|
