小泉純一郎元総理が原発ゼロ発言で再注目されている。息子の進次郎は「親が元気なことはいいことです」なんてのんびりしたことを言っていたけれど、現復興政務官であり、将来自民党を背負って立つ（といわれる）倅がそんな程度の反応でいいのかね。この際、父親と一緒になって「自民党をぶっ壊す」ぐらい言うと、健忘症の日本にカツが入ると思うのだが…。
あの3.11の悲劇を忘れてしまった感のある自民党政治家たちは原発政策を大きく推進しようとしている。何度も言うようだが、地震大国で原発政策を進めるということは日本を亡国への道へと進めるということと同義である。豊かな生活も、生命が保障された上での話だ。来年になると、5箇所ほどの原子力施設が再稼動するという。いまだ東日本大震災の余震が絶えない中、福島の第一原発は汚染水問題解決への道筋が見えず、暮らしへの「安心安全」の担保もなく、再稼動の事実を積み上げようとする安倍政権に不信感を覚える。
原発推進派だった小泉元首相の転向を「信用できない」との声を耳にする。だが、変わることを恐れない姿勢こそ、今の政治家に求められるのではないか。「原発即ゼロ」を諒とする空気を政界に吹き込んでいくためにも、進次郎が父親と一緒になって原発をstopさせる役割を果たすならば、大きく世論を動かすに違いないと思うのだが、進次郎にそこまでの度量を求めるのはやっぱり酷か。
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