日記


Bruceのブルースな日々

| Back | Index | Next |

2013年12月27日（金）
国益を損ねる安倍首相の靖国参拝

　安倍晋三首相の靖国神社参拝を巡って批判が続出している。安倍にとって、靖国公式参拝は首相になったら絶対に欠くべからざる実行事項であり、世界が何と非難しようと、実践する強固な意志があったのは知るところである。たかが神社参拝に「何でそんなに大騒ぎするの？」、何があろうと自らの信念に従って行動することが「どうしていけないの？」と思う若者も多いかもしれない。が、それははっきり言うけれど、間違いなくやってはいけないことである。

　Ａ級戦犯が合祀される靖国神社に参拝するということは、ドイツのメルケル首相がヒットラーの墓を訪ね、冥福を祈るのと同じ行為なのである。個人的な立場で行っても、メルケル首相は世界中から非難され、即刻辞職に追い込まれるだろう。

　安倍首相はそうした行為であることを知ってか知らずか、個人の立場を越えて、あくまでも公人として、日本国総理大臣として、税金を使う公用車を使って靖国神社に参拝することに意味があると考えている。

　中国、韓国とも先の大戦で日本の侵略戦争によっておびただしい数の犠牲者を出している。その数2000万とも3000万とも言われ、正確な犠牲者数は未だつかめていない。膨大な犠牲を生み出した張本人がA級戦争犯罪者たちである。わが天皇陛下でも参拝していない靖国神社に、安倍は歴代の首相（の数名）が参拝しているのをいいことに自らを正当化した。小泉元首相が参拝した7年前は今ほど中国と韓国との関係は悪化していなかったし、小泉はブッシュ大統領との良好な関係を見込んで参拝を強行した経緯がある。ところが、米国は今回の安倍参拝に不快感を表明している。オバマ大統領と安倍との連携が緊密ではない顕れであろう。

　今後、中国、韓国の傷口に塩を塗り込んだことによって、両国との関係はさらに悪化していこう。どうみても安倍は日本の国益を損ねている。その点で、国の利益より自身の信念・信条を優先させた。こんなことを公務員がやったら即懲戒免職である。日本の総理大臣は一般の公務員よりも遥かに影響力甚大だけに、その責任はきわめて重いと言わざるを得ない。安倍の顔にちょび髭をつけたら、なんとはなしにヒットラーに似てくる気がしてきた。

2013年12月24日（火）
フィギュアスケートとローストチキン

　フィギュアスケートの全日本選手権をテレビで観た。ソチ五輪の代表選考を兼ねた大会だから、選手も観衆も普段以上に熱がこもっていた。男子では怪我で出遅れた高橋選手が5位とふるわなかったものの、オリンピック代表の座をつかんだ。小塚選手は3位と健闘し、代表入りの可能性もあったが、絶対王者のパトリック・チャン（カナダ）に過去勝っているのは高橋と羽生であって、小塚ではソチは勝てないとの判断が優勢を占めたのだろう。私個人としても、高橋を選出したのは妥当であると思った。

　高橋は精神的にタフだから、五輪ではメダルを期待できるだろう。羽生と町田は初出場となるので、五輪の重圧を振り払えるかどうかにかかっている。羽生は調子のピークが今ここにあって、五輪開催時には調子を落とすような気がしてならない。

　女子では、私が当初予想したとおりの3人─鈴木、浅田、村上各選手が選出された。鈴木は参考記録ながら浅田真央のもつ日本最高記録を上回る215.18点を挙げて初優勝、文句なしに五輪の代表入りを決めた。鈴木のジャンプの質は高く、ミスの少ない演技はオリンピックでもメダルに届く可能性がある。浅田はソチにきっちりと照準を合わせて、さらに演技の質を高めていくにちがいない。金メダルは逃しても表彰台に上がる確率は高いだろう。村上はいかに伸び伸びと演じられるか。あの安藤美姫でも初出場したトリノではボロボロの出来だったから、トップ10入りできたら充分健闘したといえるだろう。

　その安藤はショートで素晴らしい「マイウェイ」を演じてくれた。ファンでも何でもない私でも胸が熱くなった。フリーは全体の完成度に欠けていたにせよ、今持てる力を十分に発揮したのではないか。もう少しオリンピックまで時間があれば、実力と経験を兼ね備え持つ安藤が代表に選ばれていたことだろう。

　今日はクリスマスイブ。鶏一羽分のローストチキンを初めて衝動買いした。そのため、当初予定していたワインを買うのはやめた。気分的にワインだろう、と思ったけれど、私にとって別にクリスマスが特別だったことはなく、巷の雰囲気に流されての出費のアホラシサにシラッとして、好物のハートランドビールだけを購入。今夜は娘とローストチキンの丸かじりだあ！