女子ジャンプ金メダル大本命の高梨沙羅選手が表彰台を逃す4位に終わった。これで日本は最悪金メダルゼロに終わる可能性も出てきた。
私は珍しく夜通しテレビでライブ観戦し、高梨の戦いぶりを見守った。低い飛び出し、微動だにしない空中姿勢、これまでワールド杯で優勝を重ねてきた高梨選手とどこも変わってないように見えた。ただ、ランディングでテレマークが2本とも入らなかったのが、どうした？って思った。昨年よりテレマークを入れるためのトレーニングをかなり積み重ねてきて、一定の成果を挙げたはずだった。だが、本番では入らなかった。入れていれば高梨はメダルはおろか金メダルを手にしていたかもしれない。
ジャンプ競技は本当に難しい。一瞬で勝敗の行方を決めてしまう。ちょっとした躊躇い・迷いが勝者と敗者を分ける。でも、高梨選手はまだ若い。絶対王者となって不敗神話を築くのはこれからだ。
ところで、大会前は金メダル４個、5個と気前の良い予想を立てていたマスコミだが、ここにきて急にトーンダウンしてきた。これだと、トリノ五輪の再来となりそうな気配だ。最終盤まで日本は金メダルがひとつもなく、最後の最後で荒川静香が女子フィギュアスケートでまさかの金メダルを獲得したあのトリノである。最後に１個でも取れるならまだましであって、1個もとれないオリンピックになることだってあるだろう。今後は男子フィギュアの羽生結弦選手が金に一番近い存在になった。浅田真央選手はショートでトリプルアクセルが決まるかどうかですべてが決まる。
東京都知事選は舛添要一が圧勝し、何の盛り上がりもなく収束した。投票率は過去3番目の低さとなった46パーセント台。都民の関心の薄さが浮き彫りとなった。投票前日より大雪となった東京は、投票日の午後になると天気も回復し、外出を控えた多くの都民は投票所に向かうかに思われたが、そうはしなかった。ま、私の心配した通りの関心の低さだった。こうして、（政治など）お上に任せておけばいい、という他人任せの無責任体質は若者にも引き継がれていくのだろう。
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