昨日、晴れて娘が高校を卒業した。夜、仏前で妻に手を合わせ、娘も線香を上げた。
画一的中等教育から見限られ、見捨てられた娘が高等教育の場である高校を投げずあきらめず3年間をよくぞ乗り切った。中学時代、学校に適応できずに苦しんだ姿とは違い、母親のいない大きなハンデに悩みながらも、父親とうまく意思を交わしつつ過ごした成長の3年間でもあった。
学習意欲より労働意欲、知性より感性と、バランスに欠けた成長ぶりであっても、それも個性である。ひとをうらまず・うらやまず、自分の幸福を追求していってもらいたいと思う。
人生に勝者も敗者も、強者も弱者もない。ひとと比べることなく、自分らしく生きていく道筋を見つけ、早世した母親の分まで長生きしてほしい。これが父としての願いである。卒業、本当におめでとう！
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