実家の愛犬・ランの衰弱ぶりがひどく、今日明日で寿命が尽きるかもしれない。娘になついていた柴犬もかれこれ14、5年は生きているから、人間で言えば７０代半ばの老犬である。普段はとてもおとなしい雌犬なのだが、いざとなると自分よりデカイ犬にも吠え返す気性の激しさを持つ犬で、物怖じせず、その落ち着き払った態様は大物の風格を感じさせた。娘も私も大好きなランだけに、がんばって持ち直してほしいと思う。
昨夜、横浜駅西口の塚田農場で釜利谷高校硬式テニス部の飲み会があった。卒業以来というOB、OGもいて、懐かしくも愉しいひとときとなった。その中のSさんが「先生のおかげで高校を中退しないで済みました」と感謝の言葉を口にしたのには驚いた。そんな大変なこと、あったっけ、と私は応じながら、うれしくもあり、照れくさくもありといった心持ちだった。
Sさん（旧姓M)は卒業後大手観光バス会社のガイドとして勤務し、現在は1児の母親として三浦半島の城ヶ島で明るい家庭を築いているという。よかった、よかった。
ほかの卒業生にも簡単に触れると、今でいうギャル風の派手さでテニスコートに現れ、とても3年間部活を続けられると思えなかった同じく2児の母親となったI（旧姓）さん、今恋人と整体業を営んでいるという10数年ぶりに会った斉藤工似のHクン。
3年次に私が担任で、クラスメート同士で結婚したU夫妻とそのお嬢さん。米国で10数年絵の勉強をしてきたアーティストのIクン、毎年幹事役を務め、みんなから信頼厚い歯科医のMクン、４児の母親とはとても見えない若々しいKさん。そして、当時のテニス部を背負って立っていたエースで、今は元テニス部というより元相撲部と誤解されそうなNクン。
みんなの成長した元気な姿を見ることができ、本当にうれしかった。また明るい笑顔で再会しよう。
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