安保関連法案が衆院を通過し、議論の場を参院へ移した。おそらく参院での議論も噛み合わず、自公民は時間の経過を待って、60日ルールを使い、衆院で再可決、法案の成立を目論んでいるのは火を見るよりも明らか。いよいよ海外で戦争兵器を使用する手続きが整い始めた。
日本は専守防衛として、国内防備を強化するだけに特化するならば、国民の支持のみならず近隣アジア諸国の理解を得やすいはずなのに、対米優先政策が日本の平和独立路線を阻み、国民が望まぬ戦争への道に突き進ませている。いいかげん親米一辺倒ではなく、親アジア派に転換する政策を打ち出せないのだろうか。今や対米国への貿易依存より、中国へのそれのほうが大きいというのに。
自民党政府はきっと「国民は喉元過ぎればすぐに忘れる」と経験値からくる国民への見方があるにちがいない。これほど国民をバカにし舐めまくった見方はない。こうなったら自民党をぶっ壊す以外に手はないが、それが出来るのは民主党でも維新でもない。第三の権力たるマスコミでもない。
結局、私たち国民一人ひとりの危機意識がもたらす結束力である（まさに国民主権）。とは言っても、オカミ（権力）に逆らう歴史も伝統もなく、どちらかといえば、日和見的穏便さでその場をやり過ごす歴史と伝統を持つわが国民（もちろん私も含む）に期待するのは土台無理な話だろうが。
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