4年に一度のオリンピックも今日で閉幕する。日本選手の活躍に日本列島が沸いたこの熱い夏も、この先、少しは涼しさを取り戻すことだろう。
終わってみれば、過去最多のメダルを獲得した日本。4年後の東京五輪での活躍がますます楽しみになったと見る向きもあろうが、果たしてどうだろう。今後、水泳、柔道、体操、レスリング以外の種目でどれだけ強化が図れるか、が眼目ではないか。特に陸上種目の惨敗ぶりには目を蔽うばかりで、気を吐いたのは400メートルリレーと競歩のみの体たらく。陸上競技全体のレベルアップが急務だろう。
霊長類最強の女子と言われた吉田沙保里選手が銀メダルに終わった。この結果に、レスリング女子の活躍への喜びが半減した日本人も多かったに違いない。前日に出場した3選手が金メダルを獲得した流れは、吉田選手にプレッシャーとならなければよいが、と思っていたのだが、米国選手との決勝戦を観る限り、第一ピリオドは落ち着いていたものの、1点リードされての第二ピリオド開始から急に顔色が青ざめてしまい、かなりのプレッシャーを受けているのが見て取れた。やはり吉田選手も人の子である。4連覇を達成できなくても、吉田選手には胸を張って帰国してもらいたいと思う。
なんといっても、ISの無差別テロ攻撃がなかったのは大きい。リオにおける治安への不安が杞憂に終わり、心からホッとした。東京でも安全なオリンピックが開催できることを祈りたい。
ところで、閉会式で小池百合子東京都知事の着物姿と安倍晋三首相の度重なる登場姿は見たくなかった。政治家がスポーツの祭典にしゃしゃり出てくるのには物凄い抵抗感を覚える。
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