娘の一人暮らしの始まりは、同時に私の一人暮らしの始まりでもある。違うのは、人生の新たなページを開く始まりか、人生の幕を閉じる準備の始まりか。双方にとって、正反対の意味合いの始まりを迎えたわけである。
私の友人・知人に「一人暮らし」について話すと、「会話がないとボケるというから、気をつけたほうがいい」と警告された。高齢者の私が、一人暮らしを始めました、と言ったところで、若者と違い、ボケと死に結びついて考えられるから、明るいイメージで受け取られるはずもない。
でも、あの世には一人で行かなくちゃならないから、一人で死への旅立つ準備は必須だ。
子どもの自立が大切なように、親の子どもからの自立も大切である。特に、連れ合いのいない親は、子どもを自らの孤独を癒す道具にしてはいけない。以前の日記で述べたけれども、これからは孤独を連れ合いにして死ぬまで生きていくだけ。
自立する子どもに迷惑をかけては何にもならないので、ボケと体には気をつけよう。スポーツ、脳活トレーニング、人との交流が私のボケない３要素だ。そして、身の回りをきれいに整理し、ミニマリストとして最期を迎えよう。
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