稲田朋美防衛相は、「鉄の女」ではなく「鉄面皮の女」である。恥も外聞もなく、国会の場で、意味不明の事柄を長々としゃべり、間違いを指摘されても、顔色を変えるでもなく、平然と謝罪をくどいほど繰り返すあの図々しさは、常識人の理解を遥かに超えている。その点、都議会で、全身汗だらけ、シドロモドロの醜態を晒した猪瀬元都知事などまったく可愛い、純情ウブなモンである。
野党から厳しく追及され、周囲からヤジが騒然と飛び交う中、冷や汗を掻くでもなく、オロオロするでもなく、まったくどんな生き方をしてきたのか、怖いもの見たさ程度の興味は湧いてくる。事実への探究心も精緻な言葉の運用力も欠如した稲田さん、あなたは本当に弁護士なのでしょうか？そんな言葉の正しい選択もできない弁護士に弁護を依頼したとしても、検事や弁護士と対抗するための事実に基づく論理性と抗弁力を期待しろというほうがどだい無理でしょう。
稲田大臣の思想性はさらに輪をかけて常識人の理解を超越している。なんで今更戦前の軍国主義日本を懐かしむのか？戦後の平和を柱とした民主主義と共に歩んできた日本の歴史の針を戻そうとするのはなぜなのか？それが本当に日本のためになると思うのか？知っての通り、稲田大臣は、女性には珍しいガチガチの皇国日本─国のため天皇のため命を捧げよ─を是とする政治家なのです。だから、同じ主義をもつ安倍総理から厚遇されているのですね。
稲田大臣は籠池さんのことを嫌いなようだけど、本当でしょうか？主義主張は籠池さんと少しのズレもないし、実は共鳴共感する同志なんじゃないですか。あッ、そうか。籠池さんの奥さんが嫌いなのか。間違っても今後の焦点は、籠池さんではなく、国有地をバーゲンセールした官僚と政治家である。いったいそれは誰なのか？自民党の狙い通りに、籠池さんの証人喚問で幕引きさせてはならない。加えて、陸自日報問題も引き起こした鉄面皮・稲田を防衛相の地位から引き摺り下ろすことが日本の国益に適う、と私は信ずる。
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