秘書への暴言・暴行で自民党を離党した豊田真由子衆議院議員が約３ヵ月ぶりに公の場で謝罪した。昨夜、会見の模様をインターネットで見たが、豊田議員の周りには助言する者がいないことが如実に明らかになった。或いは、助言者がいても、豊田が耳を傾けない自信過剰人間なのかもしれない。
その会見の豊田は、終始反省すべきところを、笑顔を交えたり、記者へ反駁したりと、およそ謝罪会見でとるべき態度ではなかった。反省の弁も本心から発せられているとは到底思えず、自己弁明・自己保身という醜さばかりが鼻についた。謝罪会見の作法ともいうべきノウハウに精通するアドバイザーがいれば、こうした逆効果となる会見にはならなかったはず。議員を辞めず、次期選挙にも出馬する意欲を示す豊田は、図らずもこの会見によって、落選当確となった。
そもそもこうした豊田議員のような秘書への悪行は氷山の一角であり、政界では広く常態化しているのでは、と私は推測している。決して豊田議員だけの特殊な例外的事例とは考えにくい。
豊田議員の秘書への言動は聞くに堪えない悪辣さを覚えたものの、程度の差こそあれ、議員の秘書イジメというか非人間的扱いは、政界では昔から横行していると思われ（なかには議員の身代わりに死に追いやられた秘書さえ複数いる）、豊田議員の今回の件を目の当たりにして、自らの秘書が音声録音していないか、不安を覚えた議員も少なからずいるのではなかろうか。議員の高慢で偏狭なふるまいを封殺するきっかけになることを願う。
今月１０日から２泊で娘が初の海外旅行に出かけた。わざわざ緊張が高まる朝鮮半島に行かなくても、と親心ながら心配したが、何事もなく無事に帰国して胸を撫で下ろした。
韓国ソウルに高校時代からの友人とふたりで訪れた。ソウルミョンドンホテルを拠点として、電車に乗ったり、焼肉を食べたり、ショッピングしたりと韓国の都会を味わってきたという。韓国の若者は服装、ヘアースタイル、化粧など日本の若者とは少々違うようで、化粧については、ファンデーションは薄めだが、眉は太めで濃く、口紅も濃い、とは娘の話。男性は今の流行なのか、似たようなヘアースタイルをしている、とも言った。他にも食習慣、町並み、公共交通機関など、日本との違いを肌で感じた様子。
短期の訪問であったが、日本にいちばん近い韓国であっても、文化の隔たりは想像した以上に大きいことを実感したようである。これこそ海外旅行の醍醐味、魅力のポイントだ。
韓国は近くて遠い国。ならば、北朝鮮は…。想像理解を超えた遥か遠方の国、なんだろうな。
|
