安倍政権への支持率が４０パーセント台に回復したという。国民世論の支持率動向こそ安倍内閣へ引導を渡す注目点であったが、国会論戦がひとまず終了するとともに、国民の「安倍批判」もフェードアウトしたということか。これでは安倍政権の思惑─どんな悪事も「時が経てば忘れる世論」ではないか。安倍総理や麻生財務相に愚民扱いされてもむべなるかなである。
生田東高校時代の同僚から「沢田教一展」の招待状をいただいたので、横浜高島屋に足を運んだ。戦場カメラマンとして日本の神話的存在だが、個人的には、故郷・青森や戦場以外でのスナップ写真に温もりを感じさせられた。特に子どもの豊かな表情をとらえるのが卓抜している。
１９６５年から本格的にベトナム取材を開始し、その年に撮ったのがピュリッツアー賞を獲得した「安全への逃避」。沢田はその後戦場カメラマンとして華々しい活躍を見せるが、１９７０年、カンボジアでの取材中に何者かに襲撃され死亡。３４歳の若さだった。戦場から離れた沢田教一の写真家としての活動を見たかった、とつくづく思う写真展であった。
先週、友人の高木君と野毛を流れる大岡川で花見を決行、近くのコンビニ店で缶ビールとつまみを買い、ほぼ満開の桜の木の下で夕暮れの風情を楽しんだ。その後、野毛の老舗『大門』を訪問、自家製さつま揚げと鯨肉に舌鼓を打った。地震、原発、政治腐敗など気の重くなることが多いけれど、この日ばかりは日本人に生まれてよかったと思えるひとときとなった。
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