大型の台風24号が今沖縄県に襲来している。明日の沖縄県知事選の投票率がどうなるか、気にかかるところだが、辺野古移設反対の玉城デニー前衆議院議員が佐喜真淳前宜野湾市長に敗北することになれば、従来の沖縄だけに米軍基地の大部分が押し付けられて、ハイオシマイとなってしまう。米軍基地がある「沖縄の悲劇」を繰り返さないためにも、ここは「沖縄より米国第一主義」の自民党の推す佐喜真候補を退ける必要があろう。
先のトランプ・安倍会談で、日本側は自動車関税の引き上げを抑え込むために、農産品の関税を緩めるという。どこまで「農業虐待政策」を取り続けるつもりなのか。日本の食糧自給率は年々低下し、今や40パーセントを切っているという。日本を滅ぼすには食糧輸出を止めてしまえば、ハイソレマデヨ、実に簡単なのだ。
地球環境的にも、食の確保が将来的に不安視される中、農業を栄えるような政策をもっと優先すべき時である。こんな時、憲法を変えて、自衛隊を国防軍に格上げ、防衛の名の下に対侵略用・攻撃用兵器をトランプからたっぷり買うことが国是にかなうことなのか。兵器では腹の足しにもならない。
トランプは「アメリカファースト」だから、自国の利益にならないことは一切やらない。安倍は「ウィンウィンの関係」なんてお気楽な言葉を吐いていたが、トランプにやられ放題、売国奴に堕ちるような外交だけは勘弁してほしい。
今や世界が自国第一主義をとりつつある。それはグローバリゼーションを良いことに、金持ちが好き勝手に食い散らかした結果でもあるが、本来は地球主義に立って、自国だけでは解決できない諸問題を他国と一致協力して取り組んでいくのがこの地球が存命していく唯一の道筋であろう。
貧富の格差が広がり、社会への不満が高まり、その責任を他国や民族のせいにする。これは1930年代に台頭する「ナチスドイツ」と共振する空気感である。ナチスがユダヤ人を非難排斥したように、現在は他国からの難民を忌み嫌っている。ヒトラー同様、トランプも米国を脅かすのは他国からの流入者と言って憚らないし、自分の都合の悪いマスメディアはフェイクニュース呼ばわりして、自分のソーシャルメディアでデマとフェイクとヘイトを流し続けている。
一方、人々は政治に「無知無関心」で自分の暮らしぶりにしか興味を示さない。これではヒトラーのような独裁者が登場したら、知らぬ間に非人間的・非民主的社会に引き込まれてしまうのがおちである。
聞いたところによると、ＥＵ離脱にはならないと高を括った英国の若者たちが選挙に足を運ばなかったことが、本意でない結果を生んだらしい。他山の石とすべしだ。
地球の運命はこの先の時代を担う若者の手に握られている。まずは、自国の政治にしっかりと目を向けてほしい。無気力・無知・無関心であっては絶対にならない。
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