カルロス・ゴーン日産自動車会長が逮捕された。あんな大物を逮捕できるとは裏で大きな決断が働いたとしか考えられない。ゴーンの不正が単なる金がらみであるならば、もっと速く暴露できたはず。なぜ今この時期なのか。
それはともかく、ゴーンが私腹を肥やすただの俗物だったとはまことに情けない。救世主とか豪腕ＣＥＯとか称えられていた人物も、面の皮を引ん剥いて見れば、ただの金に卑しいオッサンだったとはね。日産社員とこれまで解雇された従業員全員に土下座して謝罪し、全財産を投げ打ち社会奉仕しろといいたい。
でもきっと、復活して大物財界人として生き抜くのだろうなぁ。見るからに面の皮は厚そうだし、あの目つきには他を圧する鋭さがある。気の弱いオレなんか、悪くなくても、ひと睨みされたら、ついスミマセンって言ってしまいそうだ。
しかし、モノづくり日本とか、技術大国・日本とかいう看板はもう下ろした方がいいかもしれない。こと自動車業界に限ってもデータ改ざん、捏造、隠蔽などが常態化している。日本の基幹産業の体たらくは目を覆わんばかりで、世界に誇る工業立国はまさに風前の灯火ではないのか。そこにきて、業界トップの不祥事。ゴーンをここまで助長させた周りの責任は問われなくてもよいのか。きわめて嘆かわしい。
紅葉が見頃を迎えつつある甲州路を友人と巡った。御嶽昇仙峡の削り取られた花崗岩の断崖には何度見ても圧倒される。青空の下、紅葉で彩られた渓谷沿いの遊歩道を散策。奇岩や巨石が目を楽しませてくれた。
甲府市内の武田神社を参詣したあと、近くの湯村温泉で投宿。立派な日本庭園を持ち、地元山梨産を食材とした夕餉、かけ流しの湯量豊富な温泉を有する常磐ホテルに、友人ともども大満足の一夜となった。
紆余曲折、波乱に満ちた人生をそれぞれ歩んで66年。そして、半世紀に渡り、温かな友情と鼓舞激励を与えてくれた高木君に、心から敬意と感謝の意を表します。
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