テレビ朝日の玉川徹コメンテーターが「ネトウヨ」（ネット右翼）から相当嫌がらせを受けているようだ。
玉川のコメントは、時として危ういところがあるにせよ、物事の本質・本筋を見定め、権力におもねることなく直言するので、私自身首肯・共感できる点が多いが、「ネトウヨ」に限らず、保守体制側からすれば、とかく筋論を重んじ、現体制を軽んずる玉川は格好の標的となる。
先日の「モーニングショー」で玉川が「ネトウヨ」の問題を取り上げ、そもそも日本のために良かれと発言する自分が「反日」扱いにされるのはなぜか問うたところ、古谷経衝という評論家は中国、韓国、朝日新聞、この三つのひとつでも好きであれば「反日」であり、「パヨク」（左翼の変化形）と見なすと回答した。
それはその通りだろう。「ネトウヨ」は排外主義と朝日嫌悪をモットーとする保守知識人の言説をそのままコピーしているから、「反日」かどうかは、中・韓・朝日が明白な踏み絵になる。さらに、安倍政権不支持、米国不追従、反軍備増強、反原発が加われば、私のような一介の市民でも、筋金入りの「反日」「パヨク」になる。
「ネトウヨ」の年齢層と職業について、4,50代から70代で、会社経営者、医師など社会的地位の高い人が多いとの分析もあったが、これは果たしてどうなのだろう。「ネトウヨ」のハイテンションで知性に欠く偏狭・下劣な書き込みを見ると、年齢的にはより若年層への広がりが感じられるし、職業も学生、若手起業家など相当数存在するのではないだろうか。
ネットにおける「ネトウヨ」の個人攻撃は、知性や論理を愚弄するほど粗暴で扇情的だ。互いに主義主張が違うのは構わない。意見は自由である。討論・対論は大いに結構。だが、「ネトウヨ」さんは脅しが加わるからたちが悪い。恐喝で言動を封殺しちゃ、そこらのゴロツキと変わらない。
辺野古の海を守ろうと、署名を呼びかけたタレントのローラの行動も、きっと「ネトウヨ」のみならず、安倍政権を支持する側の人たちには好ましくないものなのだろう。だからといって、ＣＭやテレビに出られなくするぞ、と恐喝まがいの発言をする人がいるのにはあきれる。まったく世界の物笑いのタネである。
安倍晋三首相の内閣支持率は50パーセントを超えているという。あれほど国会で議論や審議を尽くさず、やらずぼったくりバーのような強行な非民主的国会運営を許しているのは、選挙で信任した私たち国民である。
野党も確かにだらしない。だからといって、権力を握る側を免罪してはならない。が、あの民主党政権へのトラウマがよぎるのか、安倍政権安泰の後押しをしている。10年前ならば先の「モリカケ問題」で安倍政権は木っ端微塵、政権交代しているだろう。
今日はジョギンウォーキンは休み、早朝からガソリンスタンドで洗車し、寿福寺へ墓清掃に行く。落ち葉が例年より多い。いい加減な性格だから掃除もいい加減。両親と妻に詫びつつ棹石の「南無阿弥陀仏」を拭く。
2019年は日本も私も良き転機の年となりますように。
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