Bruceのブルースな日々

　昨日の午後、娘の歯のクリーニングがあるため、車で一緒に港町のイトーヨーカドーヘ行く。さすがにヨーカドーは安い。テレビでヨーカドーが食料品から日用品を値下げしたと聞いたが、前日、東急ストアで買物したので、よくわかったのだが、同じビール（ダイエット）500ｍｌでも1本あたり10円の開きがあるのには驚いた（東急＝207円、イトーヨーカドー＝197円。参考までにコンビニ＝210円、安売り酒店＝205円）。

 

　　筑紫哲也氏が肺がんのため死去した。『朝日ジャーナル』から『週刊金曜日』まで私は氏の数多くの文章に接し、いろいろと学ばせてもらった一人だ。オバマ氏が米大統領になったのを見届けての死。今、私の手元に筑紫氏が著した『アメリカンマラソン』（70年代の米大統領選挙を扱った書）がある。リベラル派だった筑紫氏はきっとオバマ氏の当選を草葉の陰で喜んでいるにちがいない。合掌。

 

　　アメリカ大統領選の結果が出た。民主党のバラク・オバマ氏が米国初の黒人大統領となった。ファミリーネームがあのオサマ・ビンラディンのオサマと同じ韻を踏み、ミドルネームがイラクの元大統領と同じフセインというオバマ氏が第44代大統領になったことはいろいろな意味で画期的である。新たな未来の幕開けを予感させる新大統領誕生だが、度々不安視される暗殺などによって幕引きされるようなことは絶対にあってはなるまい。しばらくは白人優越主義者の動向を注視する必要があるだろう。

 

　　先週の水曜日（10月29日）、朝日新聞の社会面を開くなり「外見で入試不合格」の縦見出しと「神奈川県立神田高」の横見出しが目に飛び込んだ。正直、「あちゃー、やっちまったか」と内心思った。願書提出時や入試のときに受験生の頭髪や服装をチェックすることなど、課題校問わずどこの高校でも大なり小なりやっていることである。ただ「裏基準」をつくって、入試の合否に採用するかどうかは別だ。しかし、こうした事前の外見チェックについては、中学校もよく承知していることである。中学側から自校の生徒に指導が入っているにもかかわらず、受験生が金髪かつ崩した制服で行ったということは、中学校の指導にのらないつわものたちだったことが容易に想像できる。ふつうそうしたときは一時的にせよ正すものなのだが、常識がまったく欠落した連中で、神田高校がいかに大変な生徒たちの受け皿になっているかがよくわかる。建前上確かに高校は義務教育ではない。が、実態は義務教育である。成績・素行とも悪い生徒を中学校卒業後、放り出すわけにもいかない。そうなると、公立校が受け皿にならざるを得ないのである。がゆえに、各学区にそうした素行の大変な生徒を引き受ける「課題校」が一つないし二つ自然と用意されてしまう（現在では全県学区のため、神奈川県全体から「問題児」が集まってくる）。中でも神田高校と藤沢工業高校（現藤沢工科高校）は生徒指導に手がかかる学校として、県下に名を轟かせ、多くの教師に認知されていた。その神田高校で起きた「裏基準」問題。今後、他の課題校の入試実態が明らかにされるかもしれない（この件の詳細は別の機会に述べてみたい）。