東京都での感染者が増加の一途である。首都圏の各首長から不要不急の外出を控える「お願い」が出されたが、そんな生ぬるいことで大都会でのパンデミックを抑え込めると、よもや本気で考えてはいまい。スピード感をもって安倍総理から「非常事態宣言」が発令され、その後都市封鎖（ロックダウン）する流れが今は最も望まれる対策ではないか。
この「新型コロナ」から何を守らなければならないのか？言うまでもなく「生命」である。命を守るため、医療崩壊せずに、症状がある程度のレベルに達しないとPCR検査を実施しないやり方を取ってきた日本の医療方針が正しかったか、おそらくこの1ヵ月で判明するだろう。
中国武漢での流行の兆しを見逃さず、検査体制を整え、水際対策を徹底的に講じた台湾。PCR検査を大規模に行い、感染者は多く出たものの、致死率1.4％に封じ込んだ韓国。大流行に至った欧州で、早々の都市封鎖と徹底した感染者の発見に努め、致死率0.6パーセントに抑え込んだドイツ。他にも検査体制強化によって拡大を防いだイスラエルなど、いずれの国々もPCR検査を大々的に実施した上で、最も大切な「生命」を守っている。
自分が感染しているかどうかわからずに、重症化するリスクの高い高齢者にウィルスを撒き散らす若者が野放しになっている情況なのかどうなのか、今後の死亡者の増え方、日本の致死率の高低が多いに気にかかるところだ。なにせ、この「新型コロナ」にかかって重症化しやすいのは高血圧症の高齢者というから、まさに何を隠そう、それは私自身のことである。伝染ったら命がけデス。
東京五輪を再び楽しんで、冥土の土産と考えていた高齢者が思いがけないウィルスの出現で落命し、ささいな夢を奪われてしまった。私にとっても小学校6年生で興奮した東京オリンピックがまぼろしで終わる、のはやはり心残りか…。
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