コヴィッドの収まる気配がない。夏になればウィルスの活動が鈍る、と言っていた岡田晴恵白鳳大教授はこの事態をどう見るのか。気温が上がろうとウィルスの感染力は衰えるどころか、世界中で今なお感染者数はウナギのぼりである。東京の感染者が増加しつつある今、小池都知事は何をどう対処しているのか、非常事態宣言解除、東京アラート解除以後、さっぱり「ロードマップ」が伝わってこない。
都知事選の投開票が1週間を切った今、小池は余計な失言・失点を避けるかごとく、マスコミへの露出を極力少なくし、現職の強みを武器に先行逃げ切りで再選を狙っているように思われる。この新型コロナウィルス危機に直面する中、都民に具体的手立てを発信し、リーダーとしての能力を示す好機だというのに、やることは巣籠もりかい。
学歴詐称もスカッと解決できない小池は、そもそも学歴だけの話ではないようで、昔からあちこちでいろいろな嘘を平気で撒き散らしているらしい。理念も信念も、理想も思想もないご都合主義の政治家であるとは思っていたが、安倍晋三総理と同じく、平気の平左で嘘をつくのが十八番（おはこ）だとは私の認識不足だった。
ようやく経済が回り始めた矢先に、また仕事を休停止し、自粛しろって言っても、それは酷であり、無理というもの。第二波の備えを前倒しにして、経済活動を続けながら、ウィルスの感染を封じ込める小池都知事案を早急に提出し、選挙への小賢しい戦法・戦略など図らずに責務を誠実に果たすべきだろう。
私は都民ではないので、都民の判断を見守るだけだが、はてさて、投票結果の行方は、都民の決断は、と興味は尽きない。繰り返すが、小池百合子は明らかに以前のような失言による大失敗は懲りているから、大きく動かず、多くを語らず、この1週間を過ごせば、再選間違いなし、とソロバンを弾いていると思う。
100点満点中46.4点が都職員の小池評で、これは都知事歴代最低記録という。こうしたデータから都民は小池への評価をどう下すか、見ものである。といっても、ある程度投票率が上がる前提でのこと。投票率40パーセント台であれば、現職が圧勝、小池は楽勝となろう。
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