体温を優に上回る酷暑が連日続いている。日課としている「ジョギンウォーキン」どころではない。ただ歩くだけでもシンドイ暑さだ。それ以上につらいのは、暑さで夜中に目を覚まし、寝苦しい夜の長いこと長いこと。2日前など午前1時から4時まで寝られず、図書館で借りた『奪還』（蓮池透著）を読み切ってしまった。
この酷暑のせいで、熱中症で亡くなる高齢者が増えているという。加えて新型コロナである。このウィルスは夏場で意気消沈するどころか、ますます意気軒昂、凶暴さを増幅し続けており、いつなんどき牙を剥いてくるか、まさに戦々恐々、高齢者にとってダブルパンチの「受難の夏」となっている。特にコロナは、この先、感染し、重症化したら、病院の医療環境も逼迫していることを考え合わせ、年寄りはまず助からないと覚悟を決め、ペンを持てるうちに遺言でもしたためておいた方がいいかもしれない。悪化するとあっという間に死の淵だ。
政府は相変わらずコロナへの抜本的な対策を示さず、現象面だけを報告している体たらくさ。野党は野党で、支持率低下の安倍政権を打倒する好機を迎えながら、立憲民主党と国民民主党の完全合流とはいかず、次の政権を担う意欲も力量もないことが露呈してしまった。大所大局の見識をもつ（少数の）政治家は脇に追いやられ、私利私欲、党利党略しかない（多数の）政治家たちが牛耳るこの国の未来はない。
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