安倍晋三総理が健康上の理由で首相の座を降りるとの発表を自らおこなった。病気を理由に職を辞する無念さはかなりのものであったことが容易に想像できよう。安倍の政治家としての思想性を私はまったく評価しないが、ひとりの人間としての長期にわたる持病との闘いには同情を禁じえない。くれぐれもご自愛のほど、と申し述べておきたい。
次期総裁・総理のポストを誰が射止めるのか、が今や政局における一番の関心事のようだが、所詮自民党内の権力闘争であって、国民に投票権はなく、菅官房長官あたりでシャンシャンと手打ちになるのだろう。意外な総裁候補が名乗り出ない限り、昔ながらの派閥の論理と力学で日本のトップは選出される。旧態依然たる体質から抜け出せない日本の政治に、いつになったら希望の光が差し込むようになるのだろうか。
今月26日は妻の命日。娘の都合でお参りしたのは23日だったが、26日にもひとりで墓前に立った。生きていれば、今のコロナ禍をどう感じただろう。保健所でコロナ対策の陣頭指揮をとっていた立場だったかもしれないと思うと、その早世を心から惜しむ。
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