菅義偉内閣が発足し、その新政権支持率がナ、ナント70パーセントに迫る勢いだという。ついこの間まで安倍晋三内閣は30パーセント台の落ち込みを示していたというのに、期待のこもったご祝儀支持としても高すぎはしないか。
菅新首相は安倍前総理の右腕として、「モリ・カケ・サクラ」の隠蔽改ざん疑惑を解明解決を図るどころか、不透明なままほっかむりして無視・黙殺したＡ級戦犯議員である。いわば安倍と同じ狢の菅総理に対してこれほどの支持率があるって、ますます自民党独裁政治を加速させる結果となるのではないか。
そもそも安倍は①理解できない②すぐ忘れる③嘘にだまされる、と日本国民を見なし、8年近く舐めきった非民主的政治を主導してきた。その代弁者として政権ナンバー２の存在だった菅総理が、行政の縦割り打破、既得権益の排除、悪しき前例主義廃止などといった公約を言い立てても、さんざん政府答弁の嘘を振りまいた官房長官時代の冷淡な目つきと口調は脳裏に深く刻まれている。
菅政権に何の期待も幻想も抱いていない。悪いことに、腐っているのは政治ばかりか、権力と社会悪の監視者という重要な使命をもつメディアも、権力におもねる腐敗臭を撒き散らし始めた。ただでさえコロナ禍で陰鬱な世の中なのに、少しは清涼・涼爽たるもの、ひとと出会いたいところだが、今の日本では望むべくもない、か…。
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