元首相で現東京五輪組織委員会の森喜朗会長が辞任を表明したという。この1週間、まったく見苦しく恥かしいサマで、日本の男女格差における低レベルの実態を世界に晒し続けた。森喜朗が男尊女卑の差別主義者であることなど、言わずもがな、今更何をか言わんやの話。より深刻なのは、政財界問わず、この日本社会の至る所に似たような男性優位・優性主義者ははびこっているという我が国の社会構造そのものだ。森という金太郎飴を切れば、同じ顔がいくらでも出てくるのがこの国の実情・実態だろう。
何といってもジェンダーギャップ指数に基づく男女平等ランキングが世界153カ国中121位という「後進国・日本」である。森を始めとした日本の組織トップにいる男たちにあるのは島国で培われた狭い視野と浪花節の世界である。
女性蔑視発言が世界に報じられたあと、森喜朗が周囲に辞任の意向を漏らすと、みんなから涙を流さんばかりに「先生が辞めたら五輪はどうなりますか」と強く慰留されたという。何でもしゃべっちゃう森大先生。周りが留めるのを承知で、形だけの言葉だったのは、その後の謝罪会見における森の横柄で尊大な物言いと態度を見れば明らかである。
孫娘から諌められた話や、次期会長候補として直接森から声をかけられた川淵三郎日本サッカー協会相談役の涙ながらの受諾話など、浪花節の世界であって、ワールドワイドな五輪の世界ではないだろう。男女差別なく登用してきた実績をもつ川淵さんもネジが緩み、モウロクしたのではないか（ネットニュースによると、どうやら川淵の後任話は白紙に戻ったらしい）。
先日、ＰＣＲ検査キットを購入し、唾液の検体を返送、数日後に「低リスクであるという事をご報告致します」とのメールが届いた。ここの業者の結果報告は「高リスク」か「低リスク」の2基準である。となると「中リスク」は存在しないのか。「陰性」とか「陽性」なら納得するが、この基準ではスッキリ感がなかったのは正直なところ。ま、ともあれ、感染の疑いが「高リスク」ではなかったことを幸いとし、気を引き締めて、不要不急の外出を極力避けた生活を続行したいと思う。
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