突然の「菅総理総裁選不出馬」により、政局が一変した。所詮自民党内の選挙とは言え、総裁選びは総理選びとなるのが常道だから、国民として無関心という訳にはいかない。
目下、３人が候補に名乗りを上げており、極めて注目なのは河野太郎行政改革並びにウィルス感染症ワクチン接種推進担当大臣だろう。自民党総裁だった「ハト派」の河野洋平を父にもつ「サラブレッド」だが、どうも安倍元総理に「忖度」したのか、脱原発の看板を掲げない戦略に出たのはすこぶる残念。
安倍や麻生の屍を踏み越えなければ、自民党再生はあり得ない。にもかかわらず、キングメーカーとして一定の影響力を保とうとする安倍に気遣っている限り、他候補の岸田、高市とどこがどう違うというのか、河野さん。戦略を超えた誠実な人間性を見せてほしいところ。
生田東高時代の同期であり、組合活動の同志でもあった須藤真先生が亡くなった。確か私より３歳ほど若かったと思う。教育へのほとばしる熱情を心に秘めた温厚篤実な教師だった。その穏やかな人柄と優しい振る舞いは、生徒、特に女生徒に絶大なる人気を誇った。ひとを惹きつけて離さないあの「須藤スマイル」は、みんなに深く記憶されているに違いない。
ワガママな私の言動を、嫌な顔ひとつ見せず、静かに受け止めてくれた須藤さん、ありがとう。そして、さようなら。
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