衆院選の投開票まで１週間に迫った。新自由主義の自民党政治によって、豊かな者はより豊かに、貧しい者はより貧しくなった日本。そのことを自覚も反省もなく、詐欺師よろしく、選挙戦中、口当たりの良い嘘八百を並べて、有権者から票を掻っ攫おうとする自民党候補者たち。格差が広がり、社会的・将来的不安が増す中、先進国の中でも若者の自殺が最も多いという我が国の実情を、政権政党たる自民党は頬被りするつもりなのか。
選挙の争点は経済政策（格差是正）、原発推進か、脱原発＝自然エネルギーへの移行、そして、憲法改正（夫婦別姓）、コロナ対策など数多いが、各党候補者は選挙前だと、票欲しさに立派なことをおっしゃるけれども、政治家の肝は弁舌以上に実行力があるかどうか。岸田現総理は聞く力はあっても、実行力がどこまであるか甚だ怪しい。そもそもその実行力以前に主義主張たる信念がどこにあるか定かでないから、すこぶる始末に悪いときてる。
ヨーロッパ各国の多くは原発に頼らずに、自然再生エネルギーに大きく舵を切っている。東日本大震災の未曾有な悲劇を経験していながら、自民党はコストが莫大にかかる原発再稼動を推進する方針だ。国民の生命や暮らしよりも、原発関連企業との利益を優先している。風力、水力、太陽光、バイオマスなど、コストのかからない資源を活用すれば、人々の暮らしがはるかに楽になるというのに、原発を推し進める自民党。原発には消極的なフリをする公明党も同罪である。
野党も心もとないが、まずは、自民党政権のやってきた倣岸不遜な政治に息の根を止めなくてはいけない。自民党長期独裁ですっかり腐敗臭が充満してしまった。「モリ・カケ・サクラ・コロナ」でやってみせた法無視・国民無視の驕った安倍支配政治に鉄槌を下すべきだろう。自民党に引導を渡すのは、是非とも未来ある若者たちにお願いしたい。１０代、２０代の前回投票率は３０パーセント台のお寒い数字。これを５０パーセント以上に引き上げ、自民党政治のとどめをさして欲しいと思う。投票率が要注目。
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