ウクライナ・ロシア戦争の終わりが見えない。もはや両国だけの「停戦協議」では収拾がつかないのではないか。この世界に、ロシアのプーチン大統領に鈴をつけられる有能な政治家はいないのか。
バイデンもショルツもマクロンもジョンソンもいったい何をしているのか。ウクライナに武器供与をして、戦争拡大し、ウクライナ、ロシア両国の戦死者を増やしてどうするのか。今やるべきことは、世界から政治的・経済的に孤立化させ、自暴自棄状態にロシアを追い込むことではなく、外交的手段でプーチンを説得納得させ、ウクライナとの休戦を速やかに実現する交渉をおこなうことである。ウクライナへの支援とは、兵器供与ではなく、ロシアへの停戦交渉を各国が知恵を出し合って実行することではないのか。
バイデン大統領の思想信条はどこにあるのか。ウクライナに2000億円もの兵器供与し、対ロシアとの「代理戦争」を請け負わせ、米国の兵器産業を潤わせると同時に、ロシアの国力を弱体化させるねらいがあるのでは、と勘ぐりたくなる。米国に加担して、ＥＵも2000億円もの武器の援助をおこなうという。欧米の「死の商人」たちは大儲けで笑いが止まらないに違いない。
ロシアが侵攻したことによって、戦いの火蓋が切られた。ロシアが悪いのは言うまでもない。しかし、ここに至って、ともに銃を取り合って撃ち合っている。誰かが仲裁に入らなければ、どちらかが死んでしまうかもしれない。それを周りの人間たちがけしかけ、武器を渡してどうするのだ。
これ以上、戦争被害者が出ないように、平和的に解決を図って欲しいと思う。二度の世界大戦のほか、これまで幾度の局地戦争が世界中で勃発した。そのたびに民間人へのジェノサイド（大量虐殺）が起きている。戦争は最大最悪の蛮行を生む。いじめと虐待の最大値が戦争である。過去の歴史から学ばない人間は、まったくもって愚かと言うしかない。地球が滅びるのも案外近いかもしれない。
この1月、娘が結婚し、8月にはその娘から新たな命が誕生する。過日、娘の夫の許可を得て、山梨県河口湖へ父娘で桜を見に出かけた。幸い好天に恵まれ、空は青く、木々の緑が美しかった。とりわけ雪を頂く富士の秀麗さに、湖畔の桜並木はよく似合った。姓が違う娘との水入らずのひととき。今後ふたりだけで旅に出る機会はもうない、だろうなァ。
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