２７日に安倍晋三元首相の国葬が挙行された。献花に２万人の人々が列を作り、一方で２万人が国葬反対デモに参加したという。そもそも「内閣・自民党合同葬」であれば、国民の大多数は静かに見送ったものを、最後の最後まで国民を分断し、貶めてくれた安倍は何と罪深い政治家だったろうか。安倍の評価は後世が正当に下してくれるだろう。
前回に続き、ＭＬＢについて。本日、アーロン・ジャッジ選手（ニューヨーク・ヤンキース）が６１号本塁打を放ち、1961年のロジャー・マリスのア・リーグ記録にとうとう追いついた。新記録達成も確実視される中、ジャッジは3冠王のタイトルも獲得する可能性が出てきた。
これで、ア・リーグＭＶＰの王冠はジャッジの頭上に輝くに違いない。大谷翔平選手も健闘しているものの、ホームラン数と打点が昨年より劣り、投手としての好成績も、ジャッジの強烈なインパクトには及ばない。特に、15試合ホームランが出ていない今の大谷から、長距離バッターとしての鮮烈な魅力は欠けている。
ＭＶＰはその年「ナンバーワン」の選手に授与されるもの。今年、ずば抜けた打撃成績を上げるジャッジがＭＶＰを取れなかったら、今後、投打ともに非凡な活躍をみせる大谷に誰が対抗できるというのか。多くが大谷の二刀流としての傑出した才能と成績を認めつつ、投票権を持つ記者たちの選択はジャッジになるだろう。
現在、二刀流・大谷に並び立つ者はいない。まさしくＭＬＢにとって「オンリーワン」の存在。「オンリーワン」は打者・投手の合わせ技で他より優れた成績でも、他が真似できないそのユニークさゆえに、打者として、もしくは投手として「ナンバーワン」の成績（またはそれに近い好成績）を上げなくてはＭＶＰを獲得できないのではないか。今のメジャーリーグから漂ってくる空気感が私にそう告げている。
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