身体に変調を来たすような気温の急降下である。秋雨を早々とやり過ごして、鰯雲が浮かぶ青空の下、スポーツで汗を流したいものである。
みたびＭＬＢについて、というか、大谷翔平選手について。昨日で全試合日程が終了し、明日からポストシーズンが始まるＭＬＢ。今年もロサンゼルス・エンジェルスはポストシリーズに進出できず、大谷選手の願いは叶えられなかった。
レギュラーシーズンを上位で終え、地区シリーズを勝ち抜き、ワールドシリーズに進出して、世界一の座に就くことが大谷の願いであり、目標である。が、エンジェルスでは、いつになったらポストシーズンに歩を進められるか、きわめて心もとない。
マイク・トラウトのようなＭＶＰプレーヤーを擁しても、2015年以降まったく成績が上がらず、2015年以外は全て負け越しているチームだ。気長で温厚な大谷でもしびれを切らしているに違いない。2023年のオフには、チーム成績にもよるが、かなりの確率で他チームへ移籍するのではないか。
ところで、今シーズンの大谷に関する総評をすると、打者としては、やはりホームランをもっと打って欲しかった。これにつきる。終盤にヒットを量産し、打率を上げたものの、私はイチローのような打者を大谷に求めていない。日本人のホームラン打者が見てみたいのである。
ただ、大谷の凄いのは、21試合もホームランが出なくても、ケロッとしているところだ。インタビューの談話などを聞いていると、私にはそう思えた。普通、期待された分、大きなプレッシャーになり、打とう打とうと気が逸るものだが、大谷はあっけらかんとして、意に介さない。そして、成績に表れる数字にこだわらない。意外と繊細な神経を持つトッププレーヤーが多い中、大谷は明らかに神経が図太い。まったく感心する。
そして、ホームランが不発になった原因を、きちんと分析し、次の課題として取り組む準備をしている。ということで、大谷の凄さとは─
①常人ではあり得ない神経の図太さ
②野球に対する探究心旺盛で研究熱心な姿勢
③痛い自打球＆怖いデッドボール、過密日程＆長距離移動もなんのその、怪我知らず、疲れ知らずで二刀流を難なくこなすずば抜けた体力
全私生活を野球に捧げる、純粋な野球愛の持ち主・大谷は、野球技術を抜きにしても、現役メジャーリーガー800名の中でナンバーワン、ＭＶＰものだろう。
最後に、再び大谷への来年の期待を述べておこう。打者としてホームラン50本、打率3割、打点100、盗塁20．投手として勝利数20、防御率2点台、奪三振250
これが夢の数字ではなく、期待の数字である点が凄いのである。大谷なら実現の可能性を予感させてくれる。この成績が達成されれば、誰が出てこようが、誰が何を言おうが、大谷翔平は、文句なくＭＶＰである。
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