森友学園を巡る財務省の公文書改ざん問題で、大阪地裁は佐川宣寿元国税庁長官に「お咎めなし」の無罪放免の裁決を下した。ことごとく財務省幹部をシロと判断した司法は、財務省に見殺しにされた赤木俊夫さんのことなど一顧だにしない冷酷非情なシロモノだということが明白となった。赤木雅子さんもまことにお気の毒である。
真相をとことん追求し、白日の下に晒し、正義の裁定を下すのが司法の重要な使命ではないのか。これでは裁判官は権力者たる時の政権の提灯持ちに成り下がったと言われても仕方あるまい。夫人の雅子さんは、ただただ「なぜ夫は死ななければならなかったのか」を知りたいだけであり、仏前にお線香をあげに来てほしい、と再三再四語っている。それがそんなに難しいことなのか。結局、佐川は証人席に座るどころか、裁判そのものに全て欠席を押し通した。裁判官の目は淀んでいるとしか思えない。
佐川サンもまっとうな心があるなら、少なくとも赤木さんの遺影の前で、誰に命じられて改ざんを指示したのか、雅子さんに話すべきだろう。安倍晋三夫人の昭恵さんにも是非雅子さん宅に行き、手を合わせて欲しいものだ。同じく非業の死を遂げた夫を持つ身ならば、雅子さんの気持ちもわかりそうなものだが。
岸田総理からして、金がらみの不祥事ですか。自民党の腐った膿は次から次に噴き出してくる。自民党の幹部を総入れ替えして、
①古希以上は引退
②世襲議員は認めない
③議員の男女比率を同等に
④衆参議員数を2割減
を実行できれば、日本の政治レベルも格段に上がるだろうが、ゴキブリに清潔さを求めるようなもの。120パーセント不可能である。ま、今の日本で、高い理念と先見性のある政治リーダーの出現を私が生きているうちに叶うのは絶望的だ。何度も言うが、カネと利権まみれの政治家がはびこる国に未来はない。
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