大寒波がやってくる、との報道を朝から頻繁に耳にする。首都圏は雪に弱いから、必要以上に警戒心を強めようとするのだろう。何かと車を使う機会が多いから、アイスバーンの道路だけは要注意となる。サマータイヤを装着したままなので、この先1ヵ月、朝晩の運転はご法度、か。
最近、テレビが面白くなくなったせいか、ユーチューブをよく視聴するようになった。中でも「長谷川良品」という放送作家のテレビを中心としたマスメディア批評は、テレビ業界の裏表を知り尽くしているだけに、興味を喚起させてくれる。
この長谷川良品なる人物、黒いニット帽とダーク系シャツ、大きめのメガネにあごひげをたくわえた、やや異彩異様な50がらみの男だが、15分足らずで、毎回問題に挙げる事項を見事に分析し、説得力ある論評を加えてくれる。時として舌鋒鋭く、現役テレビマンならではの裏情報に基づく問題解析は、なかなか傾聴に値しよう。
見境なく口を出すひろゆきや、原発反対派をバカ呼ばわりするホリエモンらのユーチューブチャンネルより、はるかに観やすく聞きやすい長谷川良品であるものの、彼は現政権批判には決して踏み込まず、政治信条を明らかにしないので、様々な発言から判断すると、基本スタンスは自民党支持の中道保守だろうと推測する（本人曰く「ノンポリで中立中道」とのこと）。ま、高橋洋一を評価している点で、自ずとその立ち位置は見えてくるというもの。
その長谷川良品チャンネルの神回が『鎌倉殿の13人、善児の最期』のドラマ評だ。さすが放送作家の面目躍如たる分析と解説だった。これは是非とも視聴をお勧めしたい。といっても、『鎌倉殿の13人』というドラマを観ていなかった人にはお勧めするものでは無論ない。
言葉明瞭・論旨明快だから、理解がスムーズに進む。モヤモヤ感がない。言葉のチョイスに無駄がなく、適切なワードが繰り出される。当然ながら、プロの放送作家＝言葉選びの専門家なのだから、毎回原稿を練り上げ、自らのユーチューブで、さも台本がないようにしゃべっているのだろう。だからこそ、無駄がなく、わかりやすく構成された動画になっている。ただ欲を言えば、長谷川良品の容姿だろうか。観ようによっては男らしいともいえるのだが、ちょっといかつくて怪しげなその外貌は、毎回観ても、どうにも慣れ親しんでこないんだな、これが（長谷川さん、かなり失礼なことを言ってごめんなさい）。
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