ＭＬＢも後半戦に入り、大谷翔平選手のトレードの話題がかまびすしい。今日のヤンキース戦に勝利を収め、今カード3連勝（スイープ）を飾った。これで十中八九シーズン中での移籍はないと私は判ずる。エンゼルスで勝ってポストシーズンに歩を進めるのが大谷にとっても最良の選択であろうからだ。大谷選手はどこへ行っても活躍できる逸材であることは言うまでもないにしても、シーズン半ばでの移籍はリスクが伴う。馴染んだチーム環境や仲間の存在は軽視できない。
三冠王の期待もかかるが、それよりもまずホームラン王だろう。一昨年に取り逃がしたタイトルを是が非でも今年は掴んで欲しいと思う。必ず打てない時期が来る。それをいかに短期で乗り切れるか、そこにかかっている。私個人としては、投手・大谷に魅力を感じるので、一度はノーヒットノーランを成し遂げてもらいたい。できれば、投手生命中、野茂英雄のように複数回達成できれば申し分ない。
三冠王は正直望みすぎだろう。確かに可能性はあるとはいえ、日本のファンはどこまで期待値を上げれば気が済むのか。マスコミもあおり過ぎで、大谷が全米で大人気のような一方的過熱報道は逆に白ける。冷静に現状分析したスポーツ報道がもっとあってもいいのではないか。大谷選手が超人で稀有な存在であることは認めるが、大谷礼賛報道が度を越している。
投手としての戦績が最近振るわない。爪の割れが起因して、ボールに力がなく、コントロールも悪い。バッターとしてより、ピッチャーとして、確実に成績を残すことが大谷の非凡さをより証明することになる。160キロ前後のフォーシームを軸に三振数を積み上げて欲しい。
シーズンが終わり、バッターとして、ホームラン55本、塁打数400、ピッチャーとして、12勝、防御率2点台、三振数250を残せれば、まずは言うことなし、と私は思っている。何はともあれ、エンゼルスは大谷選手を擁してワイルドカード争いに勝ち残ることが肝要だろう。今月中に敗戦が嵩めば、大谷のトレードの芽が出てくるから、チーム一団となって、勝ち続けるしかあるまい。それがチームにも選手にも大きな益をもたらすのだから。
中古車販売最大手のビッグモーターが悪質な「保険金詐欺」を常態的におこなっていたことが内部告発によって判明した。手口が汚すぎて、開いた口が塞がらない。
非上場企業だから、いわば社長のやりたい放題のブラック経営なのだろう。これまでここで中古車を購入した客たちは恥かしい気分に襲われているのではないか。
大手損保会社から水増し不正請求して、荒稼ぎした手口は、ユーザーの信用を木っ端微塵に吹き飛ばした。顧客の大切な車のボディに傷をつけ、タイヤをパンクさせるといった悪辣な行為はまさに廃業に値しよう。
また、自動車保険加入者全体に影響を与える所業で、より罪深い。保険会社も被害者とはいえ、同社による度重なる保険金請求に疑問を抱かなかったのは腑に落ちない。保険金支払いに伴う損保の厳しいチェック体制をそうたやすくすり抜けるとは思えないからだ。
保険金支払いが増えれば、保険加入者の保険料にはね返り、車の料率も上がることになる点から、保険会社も認知していたのでは、と疑問を差し挟む向きもある。結局、保険会社は損をせず、ユーザーだけが不利益となる仕組みではなかったのか。
今後の徹底的な全容解明と重い処罰が求められよう。
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